ディックファイナンス

買収により振り回されたディックファインナンス

買収に次ぐ買収によって、これほど数奇な運命をたどった消費者金融もないのがディックファイナンスです。もともとは大阪で創業されたローンズ江坂という消費者金融でしたが、その後ダイエーグループに買収され、ディックファイナンスというブランド名に生まれ変わります。90年代には他の消費者金融と同様、顧客と融資額を増やして相当な黒字を計上していたものの、過剰融資による多重債務者の増加問題で世間からの冷たい目は庶民スーパーを運営する手前、捨ておくことも出来ず、米国金融企業大手のアソシエツ・ファースト・キャピタルに売却します。

ディックファイナンスの買収

アソシエツ・ファースト・キャピタルはすでに日本国内でアイクを経営していたことから、貸金業務については熟知しており、2000年代以降はアイクと統合することになりますが、そのアソシエツ・ファースト・キャピタルがシティグループに買収されてしまい、今度はシティグループに入ることになります。

その後は、シティグループの経営悪化と、国内の貸金業法改正等の影響を受けて事実上の事業撤退を余儀なくされてしまいますが、ディックファイナンスの黄色い看板は今でも多くの目に焼き付いていることでしょう。

消費者金融ディックファイナンスの店舗

ディックファイナンスの軌跡

昭和41年01月0大阪においてローンズエサカとして創業。
昭和52年01月0ダイエーグループに買収、ダイエーグループとなる。
昭和63年05月0名称をディックに変更。
平成10年06月0ダイエーの経営不振により、黒字企業であったディックファインスは米国金融企業大手のアソシエツ・ファースト・キャピタルに買収。
平成12年04月0親会社がシティグループに売却されたことを受け、米国金融企業シティーグループとなる。
平成14年05月0マルフクの金融部門撤退により大部分の営業債権を600億円で買収。
平成15年06月0国内でシティグループ傘下となっていたアイク、ディック、ユニマットレディスがCFJ株式会社として統合される。
平成18年04月0同グループだったアイクと合併し、ディックファイナンスとして統合。
平成19年010月0サブプライム問題で巨額の赤字を計上した親会社のシティグループの経営悪化により、270店舗を閉鎖縮小。
平成20年03月0大手に次ぐ融資残高を誇っていたものの、業界第六位に落ちる。当時の融資残高は9,500億円。
平成20年06月0過払い金請求が相次ぎ、経営が悪化。全店舗が閉鎖となりネットと電話のみの受付となる。
平成21年03月0同グループだったユニマットレディスを経営統合。
平成22年04月0新規融資の申し込みはプロミスを紹介するに至る。

平成11年当時の会社概要

  • 商号/ディックファイナンス株式会社
  • 本社所在地/大阪府大阪市中央区南本町1-4-10 ハイ・ハートビル
  • 設立年月日/昭和47年2月01日 資本金/953億4,832万円
  • 事業内容/消費者金融業・不動産担保融資・損害保険代理店
  • 役員/代表取締役会長:ウィルフレッド・Y・ホリエ、代表取締役社長:田中 彰
  • 株主/アイク・アソシエイツ・カナダ・ホールディングス
  • 支店数/国内515支店 従業員数/1,583名(平成10年12月末)
  • 融資残高/1,981億円3312万円(平成10年12月末) 経常利益/102億円1000万円(平成11年12月末)
  • 口座数/53万1,827件国内
  • 取引銀行/三和銀行、富士銀行、東海銀行、三菱信託銀行

ディックの年度別業務実績

平成15年当時扱っていた金融商品

  • 名称/テンフリーキャッシング
  • 融資額/3万円〜50万円
  • 実質年率/23.00〜29.20%
  • 返済方法/元利均等残高スライドリボルビング方式、最長5年(60回、月1回の返済)
  • 遅延損害金年率/26.20%
  • 契約形態/極度額借入契約
  • 必要書類/健康保険証・運転免許証・パスポートなどの身分証明書、収入証明など
  • 保証人/原則として担保・保証人不要
  • 資金使途/原則として使途自由、使途証明不要

テレビCM

2001年当時のディックCM

ディックファイナンスのポケットティッシュ

平成11年度消費者金融融資残高ランキング

   社 名  融資残高  前年度比  自動契約機
 武富士  1兆3,412億円 △ 12.84  
 アコム  1兆2,064億円 △11.37   
 プロミス  9,766億円 △12.69   
 アイフル 8,379億円  △19.29   
 レイク 5,392億円   △1.82  
 アイク 4,188億円  △14.80  126台 
 三洋信販 2,252億円  △18.07   
 ディックファイナンス 2,084億円  △18.07   
 ユニマットライフ 1,658億円  ▼3.47   
 日立信販  1,601億円 ▼1.00